現在は薄暗い部屋で、音や光や触覚などを刺激する道具を用いて様々な感覚から心地よい刺激を受けたり、光や音楽などでリラックスする方法が一般的となっています。
ただ、本来スヌーズレンは特別な部屋で行うことだけを指すのではなく、生活全体に取り入れられるものです。ひまわりはスヌーズレンルーム設置前からハンモックやサイバーホイール、ボールプールなどでスヌーズレン活動を行っていました。外活動、トトロの森で自然の音を聞いたり、自然の匂いを嗅ぎながら散歩することも広義でスヌーズレン活動になります。
スヌーズレンのポイントは、3つあります。
@人的環境の整備
A物的環境の整備
B共感
@人的環境の整備
発達障害児の活動のペース、人やモノへの反応の仕方をありのままに受け入れ、健常の子も一緒に楽しみます。支援する人もリラックスするのでいつもより穏やかな気持ちで子どもと関わることができます。
A物的環境の整備
発達障害児が感じ取りやすく、楽しみやすいように光、音や音楽、いろいろな素材の触るモノ、香り、動きの感覚などの刺激を揃えた環境を整えます。
B共感
音や音楽などを発達障害児と他者が共感し関係を深めます。同じオモイを持つことで子どもとの距離が縮まります。
ひまわりのスヌーズレンルームは、防音室で外部の音をシャットアウトした本格的なものです。よりスヌーズレンに集中できる空間になっています。
ひまわりのスヌーズレンルームは
2つあります。
一つはご紹介した「防音室のスヌーズレンルーム」
もうひとつは「防音室に入れなかった子のためのスヌーズレンルーム」です。
メインの防音室のスヌーズレンにはたくさんの子どもたちが入ります。
サブのスヌーズレンルームは一人で過ごしたい子のための居場所です。
「言葉が話せない子」や「自己表現が苦手な子」のコミュニケーションの一つになれば・・・というオモイで設置しました。
箱庭療法は、欧米で始まった心理療法のひとつです。日本では1960年代に複数の先生によって紹介され、その後大きく広がって発展した心理療法です。
言葉にできないような心の感覚や、絵に描くのが難しいイメージを表すことができます。また大変安全性の高い技法であるとも言われており、様々な障害児に対して有効な療法です。
〜ひまわりの箱庭療法支援方法〜
@道具用意
A筆で砂をよけると水・川・海・道路などに見えることを説明
B子供の創作⇒終了
C子供との「答えを押し付けない」楽しい対話
箱庭療法は、小さな世界(箱)に自分だけの世界を作ります。
それは今まで開かれなかった扉があくようなイメージです。
☆こうした意味合いは、先生が一方的に説明する・解釈しません。絶対的な意味もありません。ひまわりの箱庭療法は作品を作る楽しむことを目的にしています。